葬儀のマナー

お通夜のマナー

社会人になったらしっかり覚えておきたい通夜のマナー

学生の時にお通夜へ参列することがあっても、両親が一緒だったり、学生だからということもあり、マナーがしっかりしていなくても文句を言ったり小言を言う人は少ないです。
しかし社会人ともなればお通夜の席など不幸の席でも、社会人らしくマナーよくしなければ恥をかきます。

お通夜という儀式の意味を理解することで、お通夜での振る舞いも変わってくるでしょう。
お通夜の意味、マナーなど社会人として恥をかくことがないよう、しっかり学部ことが必要です。

通夜とはどういう意味があるのか

古くから日本では葬儀儀礼の中で「殯(もがり)」により身近な人の死を受け入れてきました。
家族がなくなったとき、一定期間、故人に生前と同じように食事を出して世話をするという習慣です。

この殯により、身近な人との別れを惜しみ、また死を受け入れるため心を整えました。
この習慣が現代の通夜につながったといわれています。
通夜では家族を亡くした遺族の心を最も大切にする儀式です。

仮通夜と本通夜、何が違うのか

近頃は葬儀の形もご遺族それぞれの形があり、仮通夜、本通夜を行うことが多くなっています。
家族が亡くなった当日は仮通夜として、家族のみ、近しい親族だけで亡くなった方を見守り、葬儀・告別式を行う前日に本通夜を行うことも多いのです。

以前は葬儀に参列する方も多かったのですが、近頃は通夜に多くの参列者が訪れるようになっています。
そのため、通夜の飾りつけなども告別式と同じようにすることが多く、参列者の数も多数なのでご家族は死者との別れの時間はせわしないです。

そこで仮通夜という形を取り家族が故人との別れの時間をしっかり持てるようにします。
その後、改めて葬儀、告別式の前日にご家族以外の方々とのお別れの時間を取るようにする遺族が多くなっているのです。

通夜ぶるまいは地域によって違うことも理解しよう

通夜にいくと僧侶による読経、尋問客のお焼香の時間があり、その後通夜に参列していただいた方々に通夜ぶるまいをします。
これは忙しい中で故人との別れのために足をはこんでくださった方々への御礼と、故人への供養を兼ねて行うものです。

関東では食事、お酒をふるまうことが多いのですが、関西では茶菓子のみという慣例があったり、食事券を出すなど地域によって通夜ぶるまいの形は違います。
遺族は感謝の気持ちと故人への別れの時間としてこの通夜ぶるまいの時間を設けるのですから、地域による違い、遺族による違いなども考慮し失礼のないようにその気持ちを受けるようにしましょう。

通夜は遺族の気持ちを大切にすることが第一

身近な人がお亡くなりになる、家族を失うということは遺族にとって非常に深い悲しみの時間となります。
葬儀の形が少しずつ変化しているとはいえ、大切な方を無くした遺族の悲しみはどの時代も変わることがありません。

病気でお亡くなりになった場合など、ご遺族は看護と家族の死によって心身ともに疲弊している状態です。
尋問に訪れる際には、こうしたご遺族の悲しみに深く配慮する必要があります。